いまや小中学生の将来なりたい職業で上位になりつつあるeスポーツプロゲーマー。
ですが、日本ではまだまだ職業としての歴史は浅いので、両親からも認められるような立派な職業にはなっていません。
いわば、親に相談したら絶対に反対される職業というヤツ。
とはいえ、それは『プロゲーマー』というのが、新しく生まれたばかりの職業だからです。
これは、10年ほど前の『ユーチューバー』と同じ感じです。
現在は圧倒的な人気のYouTuberだって、10年前はプロゲーマーと同じ(あるいはそれ以下)の職業でした。
また、プロボーダーだって、昔はオリンピック競技になるというイメージもなく、一昔前は単なる子どもの遊びでした。
なので、eスポーツプロゲーマーだってこれから大人気の職業になる可能性大。
というか、すでに世界では億単位の賞金がかかったeスポーツ大会がどんどん開催されていますから、プロゲーマーはYouTube以上にアリな職業かもしれません。
そこで、ここでは、高校生がプロゲーマーになるために絶対に知っておきたい職業事情や戦略についてまとめました。
今から年収1000万円のプロゲーマーを目指すのなら、知っておいて損はありません。
この記事に書いてあること
ちなみにプロゲーマーって何人くらいいる?
世界的にプロゲーマーは5,500万人以上いると言われています。
特に盛んな国は、ヨーロッパ、北欧、アメリカ、中国、韓国、台湾などで、プロゲーマー専業で普通に暮らす収入を得ている人は、そのうちの4割程度と言われていますから、約2,200万人くらいです。
ですが、日本のプロゲーマーは未だに数十人程度しかおらず、そのうちゲームだけで生計を立てられるほどの年収を稼いでいるのはトップの数人程度しかいないのが現状です。
なので日本では、大学生プロゲーマーや、社会人として普通に働きながらプロゲーマーになっている人がほとんと。
つまり、日本でプロゲーマー専業としてゲーム賞金だけで稼いで生活していくことは、現時点では非常に厳しいと言わざるを得ません。
なお、プロゲーマーになるためには、特に資格などは一切必要ありません。
そのかわり求められるのは、圧倒的なゲームテクニック。
進化しつづけるゲームテクノロジーを吸収し、最新のゲーム戦術などのテクニックを磨くのは必要最低限のこと、何時間にも及ぶゲームにも耐えうる体力や集中力、さらにはゲームに決して熱くならず、自らを冷静にコントロールして実力を発揮するための強い精神力も求められます。
プロゲーマーの年収とは?
プロゲーマーの年収は国によって異なります。
eスポーツのゲーム大会にチームで参加しますから、優勝賞金もおのずとチームメンバーで分配するので一人当たりの報酬は少なくなります。
なので、日本のプロゲーマーは平均でいうと450万円程度といわれています。
ですが、海外では
- アメリカのプロゲーマー:460万円~数億円
- 韓国のプロゲーマー:420万円~数億円
- 中国のプロゲーマー:370万円以上~(物価を考えるとスゴい)
と言われています。
このような日本と海外プロゲーマーの違いは、社会的に認知されているかどうかの違いでしょう。
既にeスポーツは、海外では公式なスポーツとして社会的に認知されていますから、そのような地域であるアメリカや中国・韓国のプロゲーマー多く、おのずと世界的トップクラス選手も出現する好循環になっているということ。
その点、日本のeスポーツ普及はまだまだこれからですから、世界と同じような広がりを見せるのは、これからなのかもしれません。
そう考えると楽しみな市場ではありますよね。
プロゲーマーで年収1000万円以上稼ぐためには?
今の日本で、スグにプロゲーマーとしてゲーム賞金だけで年収1000万円を稼ぐのは厳しいでしょう。
というのも、日本はゲーム会社が主催するゲーム大会の優勝賞金に『賭博法』が該当するため高額賞金とすることができないのです。
ですから、プロゲーマーとして賞金だけで年収1000万円以上をスグに稼ぐのは…ほぼほぼ無理。
可能性としては、プロゲーマーとしてYouTubeで人気を獲得し収入を得ることくらいでしょう。
なので、本気でプロゲーマーとして年収1000万円以上を稼ごうとするのなら、海外eスポーツの大会に出場して実績を残すしか方法がありません。
ちなみに、海外の優勝賞金が大きな大会は
- Dota2 The International :8億円
- League of Legends:2億円
- Call of Duty Championships:1億円
とにかく億単位のビッグマネーが動くeスポーツ大会が多いんです。
ただし、プロゲーマーとして海外進出するのであれば、英会話力も必須になります。
プロゲーマーになりたい高校生がすべき3つのこと
ゲーム好きで卓越したテクニックを持つ高校生なら、誰でもプロゲーマーになる事は可能です。
実際に、フォートナイトワールドカップで優勝したBugha選手は当時16歳の高校生でプロの道を進んでいます。
ですから、年齢は関係ありません。
なので、高校生でプロゲーマーになりたいのなら、次の3つの戦略を頭に入れておくべきです。
- すでにeスポーツ化されているゲームタイトルを選んでテクニックを極める
- eスポーツ大会に出場し知名度を上げる
- YouTube配信ができるストリーマーも視野に入れる
具体的に説明しますね。
①すでにeスポーツ化されているゲームタイトルを選んで極める
プロゲーマーになりたいのなら、一つのゲームタイトルに絞り込み、そのゲームを極めましょう。
ただし、ゲームの選び方の条件として
- すでに全国(もしくは世界)大会が開催されているゲームを選ぶ
あなたの得意なゲームは、今の段階で全国もしくは世界大会が開催されているでしょうか?
もし、そうでないゲームなら、残念ながら専業のプロゲーマーになる確率は低いかも。
というのも、プロゲーマーになるには、すでにeSports化されているゲームタイトルであることが必須だからです。
サッカー、野球、テニス、バスケットボールといった超メジャースポーツは、優勝賞金や契約金で信じられないくらいのビッグマネーが動きますよね。
同じように、ゲームの世界にもゲームタイトルによって市場規模の差が存在します。
なので、Google検索で 『(ゲーム名)eSports』とか『(ゲーム名)大会』と検索し、世界的に競技人口の多いゲームを選びましょう。
ちなみに、世界的にプレイ人口の多いのは
- League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)
- Dota2(ドータ・ツー)
この2本は既に世界規模で現在のeスポーツPCゲームで、大会の賞金総額は軽く億を超えます。
また、格闘ゲームジャンルであれば、超メジャー大会でもある
- ストリートファイターV
- 鉄拳
- 大乱闘スマッシュブラザーズ
などもありますが、世界的に見るとストリートファイターVがトップです。
さらに、敵対プレイヤーを倒していく銃撃戦ゲームなら、近年最も人気もうなぎ上りでプレイヤーの数も爆発的に増えている
- Overwatch
- Counter-Strike: Global Offensive
- Call of Duty
- レインボーシックスシージ
などの昔から人気のあるタイトルは良いです。
また、『PUBG』や『フォートナイト』などの世界的人気ゲームも、年々賞金金額が上がり続けているゲームです。
このような指標で、あなたが本当に好きで何時間でも続けられるジャンルからゲームタイトルを選びましょう。
②eスポーツ大会に出場し知名度を上げる
ゲームテクニックがついてきたら、次は大会に出て腕試しです。
現在ではオンラインで大会が開催されていますから積極的にエントリーし、まずは実績を作りましょう。
プロゲーマーを目指すのなら、まずは参加した大会で最低でも上位入賞は必須。
というか、優勝しなければなりません。
全国規模の大会に参加するのは実力者が多いので、まずはそこで成果を出すことができなければプロゲーマーは夢の夢。
単純にスキル不足です。
そうして、国内の大会に出場して実績・実力がついてきたら、次に目指すべきは世界規模の大会になります。
また、このレベルに達してくると、おのずとプロチームからお声が頻繁にかかるようになるでしょう。
プロのゲーミングチームに所属すると、選手単体より出場できる大会が増えます。
ゲーミングチームへの加入方法はスカウトが一般的ですから、有名チームなればなるほど、そう簡単に加入することはできません。
そのためにも、プレイテクニックは必須で、今現役で活躍している選手たちからも注目されるようなゲーマーになる必要があります。
またゲームが上手いだけではやや不足で、できればエンターテイメント性やコミュニケーション力が必要かも。
スタープレーヤーには華があると言われますが、プロゲーマーにはタレント性も求められるからです。
とはいえ、どのプロチームも目的は一つで、ゲームが強いという実績の上でスカウトされた選手が集まっていますから、その目的は大会に勝つこと。
そんなプロチームに所属すると、メディアやゲーム業界から注目され、チームだけでなく個人としても知名度は上がります。
また、実際テクニックがそこまでなくとも、特異なキャラクター性やタレント力でファンをつかむ選手もいます。
そういったプロゲーマーになることでスポンサーは獲得できるのです。
今の日本では高額な賞金のゲーム大会はほとんどないので、国際大会に出場するのは必須になっていきます。
とはいえ、今後世界で人気のゲームが日本でも認知され人気が上がればこの問題はすんなりとクリアするでしょう。
③YouTube配信ができるストリーマーも視野に入れる
プロゲーマーを職業としていくにためには継続していく意識がとても重要です。
ですから、生活を安定させるためにも、収入源を確保する目的でYouTube配信ができるストリーマーも目指しましょう。
YouTubeで収益化をすることができれば、生活は安定します。
ですから、ゲームをプレイするだけでなくYouTube配信やSNSを使って自分の知名度を高める活動を並行していきましょう。
今はプロゲーマテクニックだけに限らず、YouTubeでのゲーム実況やその他ライブ配信は当たり前となってきています。
そこで固定ファンを獲得し、それをきっかけに地上波TVへの出演、ゲーム開発やプロモーションといった様々なメディアへ進出するのが一つの成功ルートです。
とはいえ、根本的に必須なのは、ゲームテクニックにほかなりません。
プロゲーマーがゲームプレイするのは当たり前、毎日何時間も死ぬほど練習をしてゲームの腕を上げてからがスタートです。
まとめ
eスポーツ大会は、近年ますます活発に開催されていて、世界的人気ゲームのDota2「The International 2019」世界大会では賞金総額が約36億円にもなっています。
ですから、日本ではまだまだ認知度の低いプロゲーマーですが、将来性は十分アリ。
高校生でeスポーツプロゲーマーになりたいのなら、その可能性は無限大です。
また、そうしたeスポーツ市場の発展性を見据え、日本でもプロゲーマーの育成を目指す専門学校もあります。
なので、高校生ならまずはプロゲーマーの育成をする専門学校の資料請求などで詳細を知っておきましょう。