いまや子どもから大人まで楽しめる世界的ゲームとなっている『スプラトゥーン』。
そんなスプラトゥーンのプロゲーマーになったら、
『年収はどのくらい稼げる?』
『スプラトゥーンをプレイするだけでプロとして食べていくことができるの?』
という疑問についてまとめました。
プロゲーマーの年収に興味のある人は、必見の内容ですよ。
この記事に書いてあること
【プロゲーマーの年収】スプラトゥーンの場合
残念ながら、今のところ日本でスプラトゥーン競技だけで年収を得ている選手は、ほぼほぼいません。
というのも、日本国内でのスプラトゥーン競技大会自体がまだまだ数が少なく、そのほとんどが賞金なしというのがほとんどだからです。
ちなみに日本で一番有名なスプラトゥーン競技大会は、任天堂の主催する『スプラトゥーン甲子園』です。
このスプラトゥーン日本一を決める大会も賞金はなく、今のところ優勝トロフィーのみ。
ですから、日本でスプラトゥーン競技大会だけで年収を得ることはほぼゼロと言えるでしょう。
スプラトゥーン世界大会
なお、スプラトゥーンは世界大会も開催されており、優勝賞金も設定されてます。
4人一組で行われる『スプラトゥーン2 ワールドチャンピオンシップ 2019』では、日本、豪州代表、欧州代表、北米代表の4チームが各国の予選大会を勝ち抜き決勝戦が行われ、日本の『GGBOYZ』が優勝しています。
ちなみに優勝賞金は、チームの各メンバーにそれぞれ225ドル(日本円で25,000円前後)、賞金総額1,125ドル(日本円で128,000円前後)。
スプラトゥーン大会は賞金が極端に少ない
このようにスプラトゥーン競技の賞金額は、著名なeスポーツでは論外といえるほど極端に少ないです。
ですが、eスポーツ世界大会だととんでもない賞金総額の大会もあります。
賞金総額が大きい世界のeスポーツ大会
eスポーツは日本ではまだまだ認知度は低いものの、世界ではすでにかなり注目されている一大マーケットになっています。
なので、1回のeスポーツ大会で30億円以上の賞金が出されることもしばしば。
そんなeスポーツ大会で賞金総額が大きいのは、次の3つが代表的です。
- 【1位】Dota2(ドータ2):The international 2019【約37億円】
- 【2位】Fortnite(フォートナイト):Fortnite World Cup【約32億円】
- 【3位】League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド):LoL 2018 World Championship【約7.2億円】
世界的にもeスポーツ大会はまだまだ始まったばかりですが、それでもこれだけの賞金総額大会がすでに開催されています。
ということは、今後の人気加熱とともに、賞金総額はどんどん大きくなっていくことでしょう。
ちなみに、テニスの4大大会である全豪OPの賞金総額は約46億円ですから、現時点でのeスポーツ大会も人気のプロスポーツと同じくらいの勢いがあると考えて良いでしょう。
日本でスプラトゥーンのプロゲーマーが少ない理由
日本でスプラトゥーンのプロゲーマーが少ないのは、次の3つの理由が考えられます。
1.日本の法律では賞金大会が開催しにくい
日本でゲーム大会の賞金は『賭博罪』にあたるという懸念があります。
なので、運の要素や偶然の要素で勝敗が決まるゲームに、そもそもお金をかけることは禁止されています。
また、大会の参加費を集めて優勝者に分配する形であっても、「お金をかける行為」に抵触するので、原則として不可です。
なので、日本では賞金自体を大会に設定することができず、おのずと大会賞金だけで生活をするプロゲーマーはいなくなるのです。
このへんは、将来的に法整備が必要となってくることでしょう。
2.世界で人気なゲームの知名度が低い
プロゲーマーを目指すのなら、現時点で世界的に人気があって、世界大会が開催され、賞金がたくさん出ているゲームのプレイヤーにならなければなりません。
ですが、日本人では世界的に人気のあるゲームの認知度がかなり低いのです。
たとえば前出の高額賞金で開催されている
- フォートナイト(全世界の登録プレイヤー2億人)
- リーグオブレジェンド(全世界の1億人)
ですが、日本の競技人口は全然少ないのです。
また、現在の賞金総会世界No.1の『ドータ2』は、2019年の大会年間賞金総額は233億円にもなりますが、日本では認知度も競技人口もほとんどナイ現状です。
逆を言うと、今からプロゲーマーを目指すならチャンスかもしれないゲームではあります。
3.ゲームは遊びという風潮が根強い
日本ではマンガと同じように、ゲームは遊びととらえる大人が多いので、世間体として否定される傾向にあります。
囲碁や将棋は比較的怒られないのに対し、テレビゲームやスマホゲームは続けていると親から怒られることも多いです。
このような日本独特の世間体などから、プロゲーマーを立派な職業としてみる大人はほとんどいないでしょう。
なので、プロゲーマーなりたいという若者であっても、親の反対で夢を諦めてしまうというのが現実。
ですが、このような風潮も、巨万の富を稼ぐユーチューバーの出現で世間的に変わりつつありますから、将来は明るいといえるかもしれません。
また、少しづつですが、次のようなスプラトゥーンで収入を得ているプロゲーマーも出現しつつあります。
スプラトゥーンの有名プロゲーマー
スプラトゥーンの競技大会で年収を稼ぐプロゲーマーはまだいませんが、YouTube配信やプロ競技チームに入ることでプロと呼ばれるゲーマーさんはいます。
ほのかさん
ほのかさんは、『忍ism Gaming』というプロゲーミングチームに所属する年齢15歳(2022年現在)のプロゲーマーです。
同時にYouTubeでゲーム実況動画を配信して人気を集めています。
吉本初のプロゲーマー西澤祐太朗さん
よしもと所属のお笑いコンビ『裏切りマンキーコング』の西澤祐太朗さんは吉本初のプロゲーマーです。
西澤さんの最初はYouTubeでのスプラトゥーンゲーム実況配信からはじまり、YouTubeだけで月に25~30本で月50万円から100万円くらいを稼いでいます。
今は『スプラトゥーン2』でYOSHIMOTO Gaming Calamariチームに所属しつつ、YouTubeを続けています。
プロゲーマーの主な収入源
ゲームを起点に収入を得るプロゲーマーですが、ゲーム大会の賞金だけで高い年収を手にしているのではありません。
次のように多角的な収入源を持つことで、高い年収を手にしています。
- 大会の優勝賞金
- 企業のゲーミングチームに所属
- ゲーム実況や解説などのYouTube動画配信
- スポンサー支援
- メディア出演
- ゲームのオンラインコーチ
なお最近は、YouTubeで収入を得ているプロゲーマーも増えてきています。
ゲームプレイの実況動画を投稿し、その視聴回数で広告収入を得る方法です。
また、プロゲーマーだけでなく、このようなゲームの実況動画を配信する人を『ストリーマー』といい、新たな職業のカタチとして認知されてきています。
YouTubeは、チャンネル登録者数が増え視聴時間が増えるほど得られる収入が多くなりますから、ひとたび知名度が高まれば動画配信の収入だけでも十分な年収にはなる可能性大です。
スプラトゥーンのプロゲーマーになる3ステップ
日本でスプラトゥーン現状を考えると、プロゲーマーになって年収を稼ぐためには次のステップとなるでしょう。
1.スプラトゥーンのテクニックを磨く
まず最初に必要なのはスプラトゥーンのテクニックです。
とにかくたくさんのプレイ時間を重ね、ライバル以上にプレイすることでテクニックを磨きましょう。
2.YouTubeで実況動画を配信し続ける
スプラトゥーン初心者であっても、まずはYouTubeで実況動画を配信していきましょう。
そして、その成長する姿をYouTubeに記録するつもりで配信していくことです。
そうすれば、まずはYouTuberとして収入源を確保することも可能になりきます。
逆にYouTubeで人気者になれば、すでにプロゲーマーとして認知されることにもなります。
3.スプラトゥーン大会に出場して好成績を収める
どんなプロ競技においても、全国的な実績は絶対に必要です。
なので、テクニックを磨いてスプラトゥーン全国大会に出場し、実力を世に知らしめることが重要になってきます。
ここまでくれば、あとは実力を買われてプロチームに所属することも可能でしょうし、スプラトゥーンのプロゲーマーとして多額の年収を稼ぐこともできるようになります。
以上がスプラトゥーンでプロゲーマーになって年収を稼ぐ方法です。
まとめ
スプラトゥーンでプロゲーマーになるには、とにかくスプラトゥーンの達人レベルにまで達することは不可欠です。
ですから、より良いゲーミング環境で、なおかつ最新のゲーミング機器でトレーニングをし続けるしかありません。
そのような、スプラトゥーンに専念できる環境をあなたがつくって実践すること、この一言に尽きます。
とはいえ、テクニックを磨けば誰しもがスプラトゥーンのプロゲーマーになれるわけではありませんから、他の収入源をつくることも考えつつ行うべきでしょう。