『将来はプロゲーマーになりたい!』
と言ったら親に猛反対された…という家庭はとても多いですね。
中にはゲームを全て隠されてしまって、半ば強制的に夢を奪われそうになったという人も少なくありません。
ですが、子どもの将来を心配するのは親の役目。
ほとんどの親がeスポーツプロゲーマーになりたいという子供の将来の夢に反対するのは、それなりの理由があるからです。
そこで、ここでは、プロゲーマーになりたいという夢を親に猛反対されている、あるいは将来プロゲーマーになりたい人が、両親に納得してもらうために考えるべきことについてまとめました。
eスポーツプロゲーマーを目指すのなら、納得はしてもらえなくても、反対はしてほしくない、そんな人に参考にしてもらいたい内容です。
この記事に書いてあること
eスポーツプロゲーマーの夢に親が反対するのは
それは、両親が次のように考えているからです。
- ゲームは遊びだから食えるハズがない
- 日本でプロゲーマーとして成功している人が少ない
- 世間的にも恥ずかしい
具体的に解説しますね。
1.ゲームは遊びだから食えるハズがない
両親がプロゲーマーに反対する理由で一番多いパターン。
あなたの将来を心配し、プロゲーマーでは安定して食べていけないと考えて猛反対するパターンです。
でもどうしてもなりたい。
だから、親に毎日のように説得を試みるも、最後は言い争いのケンカとなり、それ以上話も聞いてもらえなくなる。
そして、プロゲーマーになるのは諦めて就職(あるいは進学)しろと言ってくる。
親も頑固で絶対に認めず、ゲームを全て隠して使えないようにするという強硬手段に出ることもあります。
このときに考えたいのは『親の気持ち』です。
両親は、
- ゲームは遊びだから食えるハズがない
としか考えていません。
そんな大人を説得するとしたら、具体的にどのような言葉をかけるのが効果的でしょうか?
......
逆に、どんなことを言ったら、大人に納得してもらえるのか考えてみてください。
たとえば…
あなたが子どものころから野球が得意で、甲子園にも出場するような選手だったら、両親はプロ野球の選手になることを反対はしないでしょう。
サッカーの場合もそうですし、バスケットやバレー、テニスなどもそうです。
同じように、プロ将棋棋士を目指して、小さい頃から数々の将棋大会に出て優勝し、段位も取っていたら、両親はさほど反対しないかもしれません。
きっと
『悔いの残らないよう頑張ってみなさい!」
と応援してくれるほうが多いでしょう。
で、それは何故かというと、
- 両親が子どもの将来の可能性を少しでも信じられたから
からに他なりません。
さて、あなたは、ゲームは遊びだから食えるハズがないと考える両親に、何か将来の可能性を信じてもらえるような行動や実績を残せていますか?
もし残せていないのなら、まずは夢を語らずにゲームの練習をして、両親に自慢できるような成績や実績を残さなければダメ。
ゲーム大会に積極的にエントリーをして、常に上位入賞しつづけるような、誰もが認めるゲーム技術をもった『特別な人』にならなければなりません。
プロゲーマーはそんな人達が集まったトップ集団の厳しい世界であり、一般社会のゲーム大会を楽々勝ち抜いた人のみが到達できる世界です。
夢を語るだけでなく、圧倒的なゲーム技術をマスターして、親を納得させるまでになってください。
2.日本でeスポーツプロゲーマーとして成功している人が少ない
残念ながら、世界と比べて今の日本はeスポーツの人気が低いのが現実です。
そして、たいがいの親は、eスポーツが世界でどのくらい人気のあるスポーツなのか、どのくらいプロゲーマーがいるのかを知りません。
また、YouTuberとしてゲーム配信をすることで、成功すればどのくらい収入を得られるのかさえ知らない人がほとんどでしょう。
そんなeスポーツに対して無知な両親を納得させるにはどうすべきか?を考えてみてください。
知らない人には、目で見せて教えてあげるのが一番です。
世界中で盛り上がっているeスポーツ大会の実情や、プロゲーマーの稼ぎっぷりをビジュアル的に教えてあげましょう。
たとえば、英語で書かれたeスポーツ大会のサイトをあなたが翻訳(DeePL翻訳などで)をして解説するとか。
あるいは、日本のプロゲーマーがどんなプロチームに所属していて、年間保証収入金額をいくらもらえているか、どれだけ稼いでいるかを教えてあげてください。
そのようにして、プロゲーマーに反対する両親に、少しでもeスポーツやプロゲーマーについて知ってもらうことはとても重要です。
3.世間的にも恥ずかしい
両親世代の感覚では、ゲームは娯楽であり遊びです。
テレビゲーム初期世代ではありますが、両親たちも自分たちの親から
『ゲームばっかりして遊んでいないで勉強しなさい!』
と言われ続けてきた幼少時代があるのです。
なので、
- ゲームは勉強をしなくなる悪い遊びの最たるもの
という洗脳を自分の親から受け続け、それが完成されていますから、なかなか強敵です。
また、そのような両親から上の世代は、ゲームを仕事にするなんて絶対にありえない領域。
だから、世間体を考えて、自分の息子がプロゲーマーなんて恥ずかしい、ありえない仕事を目指すなんて、絶対に理解できないし納得することもナイということ。
この思い込みは世代を超えて強烈な洗脳になっていますし、今の日本社会全体も同じです。
そんな、プロゲーマーなんて世間的にも恥ずかしいと感じている両親を、恥ずかしくないことなんだと意識チェンジさせる必要があります。
では、どうすれば良いか?
それは、
- 両親が人に自慢できるような子どもになること
つまり、ゲームの大きな大会で優勝し、プロチームからもお誘いがかかるような実力者になればOK。
そのプロチームの親会社が一流企業であればなおさら効果絶大。
親はすでに出来上がった権威やステータスに弱いので。
また、プロゲーマーでもストリーマーとして活躍したいのなら、YouTuberとして稼ぎの実績を見せつけるのが一番です。
両親の想像を上回るようなYouTubeの定期収入が、毎月安定してあれば、親も納得するでしょう。
親は『安定した年収』という言葉に弱いので。
eスポーツ大会での優勝実績がナイ人は…
とはいえ、プロゲーマーになりたい!という想いだけが先行していて、ゲーム大会に出場したことがないとか、優勝経験がないという人もいるかもしれません。
でも、そんな状態でプロゲーマーなれると、あなたは本気で思ってますか?
プロゲーマーだけでなく、プロの選手になる人は、持って生まれた才能もありますが、毎日もんのすごい練習を積んでいます。
それでもプロになれるのはほんの一握り。
ですから、
- 過去の大会でそこそこの成績
というくらいではダメで、全然輝かしい実績ではナイのです。
そこそこの成績を納めてる人なんて、プロ野球を目指す高校球児や、プロリーグを目指す部活の選手くらいたくさんいます。
そんな人全員がプロになれるほど、プロの世界は甘いものではありません。
そんな中でもプロなれるのは圧倒的なテクニックがある人だけで、華やかなプロゲーマーなれる見込みがあると大人たちがジャッジしたら、その手の業界から早いうちに声がかかるのです。
ましてや、プロを目指すあなたのライバルは、毎年毎年新人として現れてきます。
いわば、才能のある者たちの戦いが続くということ。
そんなことを、両親は今までの人生経験で学び、あらゆるプロを目指す人の悲劇も知っているので反対するのです。
ですから、大会での実績もなく、プロゲーマーになりたいという夢だけが先行しているのなら、親の反対に打ち勝つことはできないでしょう。
そんな場合は、もう少し時間をかける必要があります。
たとえば、勉強しながらゲームを続け大学のサークルでプロゲーマーを目指すとか。
あるいは、最近多くなってきたeスポーツの専門学校で1年間だけプロを目指させてほしいとお願いしてみるとか。
同じように、ゲーム開発のプログラミングを学ぶのに専門学校に進みたいと説得し、ゲーム開発のためにゲームをしていると思わせるとか。
このほうが、いきなりプロゲーマーを目指すよりも両親は納得するでしょうし、さほど反対もしないと思います。
とはえいeスポーツプロゲーマーの寿命は…
eスポーツプロゲーマーの寿命は平均すると短いです。
世界的に見ればプロゲーマーは18歳くらいまでになっていないと遅く、早い人は15歳くらいからスカウトされていますから。
また、ほとんどのプロゲーマーは、30歳前後で引退する人が多いようです。
コレは反射神経の衰えでプレイに限界を感じることが多くなるからだそう。
つまり、eスポーツプロゲーマーは、野球よりも短命な職業なんです。
なので、大学生のゲーマーだと、コケた時や引退後の第二の人生のために勉強は欠かしていないという人がほとんどです。
また、プロゲーマーは大会に出るのにもお金がかかります。
特に海外の大会に出場する場合は、自費で参加しなければいけませんから、ヨーロッパ開催の大会だと宿泊費と交通費だけで100万円以上はかかることの少なくありません。
それでいて、予選敗退してしまったら、その費用はマイナスです。
このように、プロゲーマーの世界というのは、現実はいばらの道です。
ゲームでは誰にも負けない!という強い意志がないと生き残れない世界です。
それでも夢を追いかけるなら
本気でやりましょう。
死ぬほどゲームの練習をしましょう。
極端なことをいうと、
- eスポーツプロゲーマーのピークは早いから、今すぐゲームに専念して17歳くらいで将来を考える
という人生の選択もアリっちゃあり。
だって、現実的に高卒資格は通信教育でも取得できますし、大学だって2~3年遅く入学しても今の世の中就職難であることはさほど変わらないでしょうから。
たとえば、公務員の受験資格ギリギリの年齢から逆算して、ゲームと学業の両立をさせる人生ストーリーを描くのだってアリです。
あなたの人生はあなたの自由なのですから。
まとめ
両親は、あなたの将来を心配しているとともに、できるだけ親として応援もしたいのです。
その複雑な親心を、少しは理解してあげましょう。
一般的な親なら、他のスポーツのプロ選手を目指す子どものことを心底応援してくれます。
だから、eスポーツプロゲーマーになりたいのなら、両親に他のスポーツと同じくらいあなたが才能を持っていることを証明しなければなりません。
今の日本ではゲームは娯楽のツールという世間認識ですが、eスポーツの未来はたくさんの可能性があります。
世界動向を見ていると、eスポーツもいつかはオリンピック並みの競技になる可能性は充分あります。
諦めたらそこで試合終了です。
eスポーツプロゲーマーという夢を実現させたいのなら、最も速くプロゲーマーなれる方法を、さまざまな視点から分析しておくことから始めましょう。