eスポーツは、男女関係なく誰でも楽しむことができます。
また、eスポーツに参加する女性のゲームプレイヤーは年々増加しており、今や世界のゲーマーの半分近くは女性とも言われています。
ですが、プロゲーマーという見方をすると、女性はまだまだ男性に比べて少ないのが現状です。
そこで、ここでは、プロゲーマーに女性が少ないのは何故か?プロゲーマーになるのに女性は不利なのか?ということや、女性が最短でプロになるための3つの方法についてまとめました。
女性でプロゲーマーを目指す人は必見の内容です。
この記事に書いてあること
女性プロゲーマーの現実
現状のeスポーツのメジャーな大会や世界大会などで活躍している選手は、ほとんどが男性です。
また、メジャーなeスポーツ大会は優勝賞金も億単位と大きいですが、そこでは男性プロゲーマーが上位を独占しています。
一方で、女性プロゲーマーに限ってみると、獲得賞金でトップ5に入る選手の得意なゲームは全て異なっているのがほとんど。
つまり、男性選手の手薄なところで、賞金を稼いでいるという印象が拭えません。
なので、プロゲーマーとしての獲得賞金でいうと、男女間で大きく差がついているのです。
また、男女間で好みのゲームが違うという感覚的なモノもあるようです。
たとえば、女性に人気のパズルゲームは、男性プロゲーマーが24%で、女性は43%と2倍近くになっています。
このように、
- 好きなゲームが男女で違うという特徴的なもの
- 女性が好むゲームでメジャーかつ高額賞金の大会が少ないこと
なども、プロゲーマーに女性が少ないという現実になっているのかもしれません。
世界で活躍している女性プロゲーマー
そんななか、女性として世界で活躍しているプロゲーマーもいます。
カナダ:Scarlett(Sasha Hostyn)
女性プロゲーマーで有名なのはカナダのScarlett(Sasha Hostyn)選手。
とはいえ、トランスジェンダーらしいのでww…
得意なゲームは『StarCraft II』で、獲得賞金は$393,528.19(約4000万円)ですが、男女総合ランキングでは322位の選手です。
中国:Liooon(Li, Xiao Meng)
Last night I wore formal dress for the first time,and I got both Best player of the Year and Fan-voted Player of the Year. pic.twitter.com/8r5dCAmKxT
— LiooonHS (@lxm1996) January 5, 2020
女性として初めて「Hearthstone Grandmasters Global Finals」で優勝し賞金$240,510.00(約2500万円)を獲得した選手です。
得意なゲームは『Hearthstone』です。
3位:アメリカ:Mystik(Katherine Gunn)
I won’t let you down, unlike your favorite sports team https://t.co/2lNVXPezRQ
I’m a champion! 💪#twitchpartner pic.twitter.com/xl0UJokPWw
— 🐈🔫 Kat Gunn (@MystikGunn) January 31, 2022
2016年にギネスブックが最も稼いだ女性プロゲーマーとして認定された選手です。
また、プロゲーマーだけでなくコスプレイヤーとしても活動しています。
得意のゲームは『Halo: Reach』です。
日本の女性プロゲーマーとは?
日本にもプロゲーマーとして活躍する女性はいます。
チョコブランカ選手
このスクショ好きw
細かいことどうでも良くなりそうw https://t.co/NtHApvTi24— チョコブランカ🍫⚡️ (@chocoblanka) February 1, 2022
日本人初の女性プロゲーマーで、『ストリートファイターシリーズ』などの格闘ゲームジャンルを中心に活躍しています。
また、プロゲーマーとしてだけでなく、格闘ゲームに関するイベントの企画・運営、人材育成などをしています。
さらには、バンド活動やコスプレイヤー、夫婦でYouTube配信をしたりと、多岐にわたる分野でマルチタレント的な活動をしています。
たぬかな選手
Dying Light2 #Mildom https://t.co/r2uPawap7Z
— CAG / RB / たぬかな (@kana_xiao) February 9, 2022
チョコブランカ選手に次ぐ日本人2人目の女性プロゲーマーです。
『鉄拳シリーズ』では『シャオユウ』使いのプレイヤーとして有名で、世界各国のeスポーツ大会で優秀な成績を残しています。
はつめ選手
— はつめ (@hatsumememe) February 10, 2022
『ストリートファイターシリーズ』の『キャミィ』使いとして有名な元プロゲーマー。
2021年3月にプロゲーマーを引退しましたが、その後は現役時代から行っていたゲームプレイの動画配信に注力。
現在はストリーマーとして有名になっています。
Tema選手
来月に徳島のイベントに参加します!!
久々の遠征楽しみだ!!
寒いからネギたっぷりの徳島ラーメン食べたい…!! https://t.co/993Yw6h5kK— Tema(てま)@ぷよぷよプロゲーマー (@tema2424) January 20, 2022
女性で初めて『日本eスポーツ連合(JeSU)』発行のプロライセンスを取得したプロゲーマー。
日本人女性初のパズルプロゲーマーで、『ぷよぷよシリーズ』などで活動しています。
また、プロゲーマーとしてだけでなく、タレント活動やeスポーツ関連イベントへのゲスト出演など、幅広い分野で活躍しています。
ゆうゆう選手
【予告】
るりたゃん
「ゆうゆうさんにリベンジしたい、勝ちたいんです!」挑戦状が届いた。やりますわよ pic.twitter.com/xCYi6ny0ya
— ゆうゆう UYU|YUYU (@YUYU_FGC) February 6, 2022
『鉄拳シリーズ』のシャオユウ使いとして有名な女性プロゲーマーです。
同じくシャオユウ使いの『たぬかな選手』に勝利したことでプロゲーマー活動をスタートし、現在に至るまで大会で名勝負を繰り広げています。
プロゲーマーに女性は不利?
プロゲーマーに女性が不利ということはありません。
というのも、身体を使うスポーツだと男女格差はありますが、eスポーツは体格などが実力に影響しないからです。
また、性別や年齢にかかわらず誰でも対等に戦うことができるのも、eスポーツの魅力です。
なので、体力的に不利ということはナイと言っていいでしょう。
男女間の脳の違い?
だた、男女間の脳の構造的な違いはあるかもしれません。
というのも、男性は女性よりも論理的思考に長けている人が多いので、複雑な駆け引きが必要なゲームは男性の方が有利だといわれているからです。
逆に、女性は直感的な感覚が男性よりも優れているので、パズル系や音ゲーなどは女性の方が上手だといわれています。
狩猟担当と子育て担当の違い?
また、大昔から男性は狩りを担当していたという歴史があるから、男性のほうが動く標的に対して目が敏感に働くのではないか?という説もあります。
つまり、バトルロイヤル系のゲームで、遠くに小さく見える敵にも、動きがあればすぐに反応できて有利だということ。
さらには、FPSで動き回る敵にエイムしたりするときなど、動体視力的なゲームでは女性より優れている可能性があるというハナシです。
専業主婦説?
女性はまだまだ専業主婦が多いからプロゲーマーが少ないという説です。
プロゲーマーの活躍期である20代~30代は、女性にとって『出産適齢期』でもあります。
なので、出産・育児を選択すると、当然ゲームをしている時間は子育てや家事で忙殺されてしまいます。
そして、育児が終わる頃はもう40代なので、プロゲーマーとしての活躍期を逃してしまうという説です。
女性に人気のゲームに競技ゲームがない
個人的にはこの説が一番信じられる説だと思います。
現在のeスポーツ大会では、女性に人気のゲームが競技大会になっていないということです。
たとえば、世界的に大人気で、高額賞金の世界大会が開催されている『Dota 2』『Counter-Strike: Global Offensive』『リーグ・オブ・レジェンド』では、女性プレイヤーが圧倒的に少ないです。
一方で、モバイル向けのカジュアルゲーム『Cookie JAM』『Candy Crush Friends Saga』では、女性プレイヤーの参加割合が多くなっています。
また、オンラインモバイルマルチプレイヤービデオゲーム競争プラットフォームSkillzの大会では、上位10人中7人が女性だったという発表もあります。
なので、モバイルゲームの大型賞金大会が数多く開催されるようになってくると、女性プロゲーマーが増えてくるかもしれません。
女性がプロゲーマーになるには
eスポーツの世界では、数はまだまだ少ないものの、女性のプロゲーマーが活躍している場はたくさん出始めています。
また、パソコン向けのコンシューマーゲームは市場としてすでに出来上がっているので、これからはモバイル向けカジュアルゲームのeスポーツ大会が増えてくることでしょう。
そうなると、女性プレイヤーが多いゲームも賞金つきで開催されるでしょうから、女性のプロゲーマーも今後増えてくることが予想されます。
プロゲーマーに女性が有利な3つの点
また、女性の場合は、男性に比べてプロゲーマーになりやすい有利な点が3つあります。
- ビジュアルを有効利用した活動がしやすいこと
- YouTuberやストリーマーとして注目されやすい
- eスポーツ大会に華をそえるゲストとして呼ばれやすい
このように、eスポーツにおいても、女性ならではの活躍できる場が多いのは明白です。
現に、eスポーツ好きの男性をターゲットにしたタレント活動なども注目されつつあります。
たとえば、女性の『プロゲーマー練習生』というのも、最近になって新しく生まれてきた分野です。
モデルとして活動している大友美有さんは、大手芸能事務所・スターダストプロモーションのデジタルメディア事業部所属で、なおかつプロゲーミングチーム「Rascal Jester」の練習生としてスタート。
大友美優選手が正式ロースターに! Rascal Jester、「LJL 2022 Spring Split」の新体制を発表 https://t.co/EDMFmfmqK4 #LoL #RascalJester pic.twitter.com/IrEGVKNpZJ
— GAME Watch (@game_watch) February 2, 2022
大友さんはまだ正式なプロゲーマーではないころからタレント活動を始め、eスポーツ業界の発展とともに、『タレント兼プロゲーマー』というポジションに辿り着きました。
このような風潮の出現からも、今までとは違う新たな女性プロゲーマーとして成功しやすいルートが開かれつつあることがわかります。
まとめ
プロゲーマーはゲームのプレイヤーとしてお金を稼ぐだけではありません。
たとえば、YouTuberとしてゲーム実況でもお金を稼ぐことができるのなら、それはプロゲーマーと一緒ですから、その分野のプロを目指せば良いのです。
なので、自分にピッタリ合ったゲームを選んで、とにかく練習することがまず最初です。
卓越したゲームテクニックがあれば、大会で優勝しなくともストリーマーとして稼ぐことができるからです。
なので、女性プロゲーマーを目指すなら、何度失敗してもあきらめない強い気持ちを持つことが基本。
現在プロゲーマーとして活躍している選手も、小さな実績を地道に積み重ねてきた方ばかりです。
初めからうまくいくコトはまずありません。
とにかくゲームを人の何倍もプレイして、大会に参加し、たとえ負けても繰り返し参加し続け、ゲーマーとしてのスキルを磨いていけば…
必ずあなたの道は開けてきます。